こんばんは、
郁です。
ここはひっそりで、誰も人が少ないけど、
あなただけの、秘密の場所ってないでしょうか!?
みつけました・・・!
ということで、
ここは、ひみつ・ひっそりが好きなので、
具体的な場所は避けますが・・・
とある田舎の温泉・・・
おそらく、昔、学生の頃に、
ひとりで、
中古車で田舎まできて、
あてもなく車を運転し、
何気なく見つけた場所でした。
当時の記憶ですと、
温泉というよりは、
小さい町にある銭湯ぐらいの広さ、
あまり記憶がないのですが、
今みたく、
温泉といっても、
サウナや食堂があるわけではなく、
テーマパークみたいな温泉でなくて・・・
いや、それも良いのですが、
温泉以外にも、
カラオケですとか、
休憩所、
はたまた、漫画が置いてあったりと、
一日楽しめる温泉もありますね。
家族連れには良いかと。
ですが、
今回、見つけたところは、
正確に言うと、
久しぶりに訪れたところは、
20年ぶり・・・
そして、良い・・・
人がいなくて、
でも、
すぐ近くに滝があって、
昔、有名な忍者が修行した場所と・・・
これは、創作上の話なのですが、
でも、その景色をみるとありえなくはない・・・
そして、温泉に入る前に、
もう4月も最後の日、
年号が最後の日、
まだ、桜が咲いていたのです・・・
滝の音と、散り始めた葉桜・・・
東京はもう、散ったといいますか、
東京は一気に暖かくなるのか、
咲いたらあっという間ですが、
ここにくるまでの間、
途中、山深くなると、むしろ、
山桜が満開で綺麗でした・・・
峠をこえるあたりは季節が一カ月は違います。
それで、温泉ですが、
中に入っても、
せいぜい、
2.3人で満員でしょうか、
洗うところも、
二つしかありません。
ですが、
人が少ない・・・
というより、誰もいない。
大きめの浴槽を貸し切りのような感じ・・・
しかも泉質が良い・・・
硫黄のにおいが、とても情緒あります。
東京で住んでいるところにも一応、
温泉と名のつくところはありますが、
こんなに、温泉らしいにおいもしなければ、
泉質もあきらかに違う、
ですが、料金も500円と安い。
私の住んでいるところは、
一応、「温泉」ですが、
それが、温泉というよりは、
大型入浴施設のような、
泉質もいちおう「温泉」にぎりぎり部類されるような、
それで800円、休みの日は900円・・・
しかもそれに税がかかる。
温泉の本場は、安くて、
しかも色々なところに、
源泉のかけ流しがあるだ・・・と、
どうして誰もこないのだろうか?
そんなことを感じながら、
温泉に浸かっていると、
ひとりお客さんがきました。
失礼します、と律儀に挨拶をして、
そして、浴槽へ・・・
湯舟も狭いのでぽつりぽつりと、
後からきた人が話しかけます。
「今日は、空いてますね。」
と、
私は、
「いつもは混んでいるのですか?」とたずねます。
「そうですね、多いと言っても、昨日は多かったでしょうか、連休なので」と、
大型連休以外は、
いつも、
ひとりかふたりぐらいしかいないとのことです。
隠れ湯すぎる・・・。
私は、後から来たかたに、
「毎日くるのですか?近いのですか?」とたずねると、
「ええ、5分ぐらいでこれるので、毎日ではないですが」と少し笑って答えます。
私は、この温泉に20年ぶりぐらいにきたころを話します。
ああ、と、
20年前も、こんな感じだったと思い出しながら話します。
人が少なくて、
浴槽の大きさもこじんまりしていて・・・
ですが、
後からきた人の話しでは、
少し、内装をリニューアルされたとのことですが、
もう覚えてませんよねとなりまして、
確かに、私は、なんとなく、
広さはこれぐらいで、
人も少なくて、そんな感じしか記憶にないのですが・・・
と話しました。
そうですよね、とかえされます。
あとから来た人は、
ちょっとすみません、と私の後ろにある源泉が噴き出しているところに手をあずけ、
「これ飲めるんですよ」と私に言います。
「胃腸に良いんです」と、
「他に来る人は、ペットボトルで汲んでいく人もいます」と教えてくれます。
私も、それで、同じように源泉を手に注ぎ、口にします。
温泉、独特の硫黄成分がまじった感じの味でした。
そして、とにかく、
普通のお湯と違って、
のぼせます。
まわりがはやいのです・・・。
なんだかんだ、話してるうちに、
もうひとり、人がきます。
その二人は知り合いのようで、
のんびりとした会話がひろがります。
ここら辺の温泉の話し、
あそこは、循環だとか、
あそこは、源泉のままだとか、
まあ、ゆったりと、
それで、あとからきた方、
私は先に失礼します、と、
ああ、若いので、ゆっくりと入っていてください、
また、来てくださいと言っていただき、
それで出て行ったのです。
ですが、
ここは、
洗い場が、2つしかなく・・・
隣が近すぎるので、少し遠慮をしてしまい・・・
先に上がるかたが、
体を洗っているうちは、温泉につかったままで、
そのうちに、
私は、だんだんと血のめぐりははやくなり・・・
かなり湯舟に浸かっていたのでのぼせてしまいました。
洗う場所が空いて、
体を冷やすように冷水をかけて、
そして上がります。
小さい温泉なので、自販機すらありません。
ですが、それが良いのかもしれません。
先ほどのお客さんが、
外にも源泉が飲めるところがあるので、と言っていたのを思い出します。
もう汗だくでして、
着替えるところも小さいので、
急いで着替えて、
外にでて、
源泉を飲みます。
少し冷たいぐらいで、
先ほど温泉の中で飲んだ、独特な味がまたよみがえります。
そんなにがぶがぶ飲めないのですが、
(知らない水を飲んで体調壊したら怖いと思ってしまいました。)
そのまま、
川沿いにある、小さな温泉を出まして、坂を上がり、
川、そして、滝がみえる場所、
そこに、テーブルと椅子がありました。
もう、夕方、
18時頃で、
5月にはいりそうな、夕方は、ひんやりとしていて、
のぼせた体にはちょうど良かったです。
ですが、
汗で風邪をひくのではないか、と、
滝の音をききながら、
ここは、秘密の場所だ、と、感じました・・・
で、ブログ書きも、
それは、
おなじように、
たくさんの、お客さんがくる、
大型、大衆浴場、
サウナもあって、マッサージもあって、
はては、カラオケやら、
漫画やら、
それも良いのですが、
なぜ、この小さな温泉はずっと持っているのだろうか、と考えましたが、
結局は、
泉質と、
むしろ、
人が来ない、小ささなのではないか、と、
余計なものはいらない、
温泉なのだから、
湯舟だけあれば良い。
そして、あえて多くのお客さんをもとめない。
きっと、ここに来る人は、
こじんまりとしていて、
それで、
人が少ないひとが好きなお客さんばかりが集まる・・・
あとからきた二人の方々が、いつも温泉で会う知り合いのように、
いつも来ているリピーターさんがいるので、
あえて、広げない。
それで、温泉に入っているひとも、
そんな、
なんだが、
素朴で、純朴な感じだったのですね。
・・・
温泉が飲めるって教えてくれたり、
とてもほっこりする。
田舎のおじいちゃん、おばあちゃんという感じでした。
出るときも、挨拶をしてくれて、
また来てねって・・・
ブログ書きも、
そう、ひとつのことを強みに、
あえて広げない・・・
おなじような性質の人達があつまるようなブログ、
ひっそりと、秘密の隠れ湯、
秘密の景色のような場所が、
ブログを書く側も、来るかたも幸せになるのではないでしょうか、
泉質と、あくまでも、
ひっそり、こっそりを売りにするのであれば、
もう、それでぶれない・・・
創作の話でしょうが、
昔、「忍者が修行した温泉」とか、
もう、イメージにぴったりでした。
それは、
あえてターゲットを、
ひっそり、こっそりが好きな人にしぼっているから、
だから続くのであって、
泉質が良いからと、
間口を広げてしまったら、
いままで来ていた人達は、
来なくなってしまい・・・
そして、お客さんが増えれば、
それは、
源泉かけ流しだったのが、
循環になってしまって、
温泉の効能が薄れるということではないでしょうか、
大きくなることが良いことばかりではないのだ、と、
この、
隠れ湯をみつけて思ったのです。
ブログ書きも、大きくなればなったで、
それはデメリットもあって、
ですので、
つながりたい雰囲気の人、
きてほしい性質の人へ向けてしぼって書くことが、
大切なのだな、と感じました。
ここまで、読んでいただきましてありがとうございました。
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