ブログのつくり方など(無料特典)

デジタルなブログこそアナログコミュニケーションで、古いまちのカメラ屋さんのおもてなし

 

美ヶ原での天体観測の話しを書きましたが、

→天体撮影とブログ書きのお話

その時にお世話になった街のカメラ屋さんについて。

今や、カメラ屋さんの需要なんてあるのだろうか!?

と、

スマホで撮影できて、プリンターも安価で自宅で印刷しようと思えばできますし、コンビニプリントなどもあります。

ですが、

どうしても、

星の露出撮影をするため、レンズフードが必要でした。

そこで調べて、見つけたのが街の商店街の中にある古びたカメラ屋さんでした。

とりあえず、朝はやく、

カメラを持って行きます。

このレンズのサイズに合う、レンズフードってありますか?と、

 

店員の女性は、

ああ、と、

色々な古い機材が混沌としている感じの店内から、

もう凄い昔のパッケージのレンズフードを見つけ出しました。

店員の女性は、カメラに詳しそうで、

レンズのサイズを測るまでもなく、ぴったりとサイズが一致します。

箱は少しほこりをかぶっておりますが、

そのまま、商品をむき出しでいただきます。

よくあるチェーン店のカメラ屋さんではこんな部材は置いていない感じでした。

ありがたい。

そして、カメラについて話しをします。

この型の露光計は、壊れにくいと言っておりました。

天体を撮るのですが、美ヶ原は駐車場が夜も開いているのか聞いてみます。

「どうですかねー」と、店員さん。

嬬恋のキャベツ畑は綺麗でしたよ、と話はじめます。

嬬恋かぁ。

場所が反対だ。

しかしカメラ屋さんを眺めると、古いものがたくさん残っておりました。

カメラのリリースから、

もちろんネガフィルムまで・・・

そして来るお客さんが、常連さんばかり・・・

みんなお年寄り・・・

カメラの現像というより世間をしに話に来ている感じでした。

ここで、なぜ、

こんな古びたカメラ屋さん残っているのか、少し考えてみました。

これは、実際には、

カメラの現像をお願いした時に感じたのですが、

まず、

アナログカメラとブログ書きから、

「アナログ写真」とは文字どおり、

現像技術が自分できないのであれば、

写真屋さんにお願いするしかなく、

そこで必ず「アナログ」なコミュニケーションが生まれます。

私の場合、今回、

星を撮ったフィルムの現像をお願いしに、

ふたたびこのカメラ屋さんへ行った時に、

店員さんが覚えていてくれて、

「星どうでしたか!?」
「駐車場とめられました?」と聞いてきます。

そこから「アナログコミュニケーション」がはじまるのですが、

まずはいったんフィルムを預けます。

そして、現像が終わった時間にまた、訪問します。

ここで、今の時代、

スマホで撮った写真は自己完結で終わってしまうのです。

あ、綺麗に撮れた・・・

終わり。

ですが、

現像をお願いした場合、

現像した写真の確認のために、フィルムを光る台に置いて、

写したものを一緒に確認してくれるのです。

そこで撮り方に何が問題だったのかも一緒に考えていただけたのでした。

まず、私の顔をみて、

「良く撮れてましたよ」と声をかけてくれます。

ですが、

星の部分は、フィルムのカット割りがおかしかったのです。

私は前、撮影した時もあったのでと言いますが、

店員の女性は、

「社長―、ちょっとー」とおくから、社長らしき、

ですが、

温和な老人がでてきます。

「どうして、これ切れてるんですかね」と、

三人で会話がはじまります。

「社長」が想像するに、

フィルムの巻き方か、最後のフィルムの巻き上げ方に問題の可能性があると話しをします。

そして、露光計に問題がないかもあわせてみてくれて、

カメラのISOと絞り、シャター速度について語ってくれました。

正直、すぐに理解できないのですが、

デジタルでない昔のカメラについて、あつく語っていただけました。

話しを戻しますが、

なぜ、このカメラ屋さんが、デジタルの時代に残っているか、

それは、

ひとりの接客がこのように長いからなのではないでしょうか!?

カメラの写し方からはじまり、

次の星空スポットをまた教えてくれるのです。

地図を開きながら、この峠のここらへんはよく天文ファンがいるみたいですね。

などと話もしながら、

現像された写真も一緒にながめます。

現像した女性の店員さんは、

「わたしは、星のことはまったくわからないので、これが凄いのかはわからないのですが・・・」とすこし苦笑しながら・・・

それでも、

天体写真を撮る前の、お寺の桜ですとか、

「これは凄い良いです」と言ってくれるのです。

 

どこですか!?

と、私もどこでとったのか、記憶が曖昧で、

たぶん、〇〇寺かと・・・

えー、あそこにこんな綺麗なところあるんですねと返されます。

いや、ちょっと待ってください、あ、〇〇寺でした!と言い直すと、

「そうですよね」と腑に落ちた感じで、

信州の桜のシーズンについても話しが進みます。

たった27枚の現像で、

なにより、

何がアナログコミュニケーションかと言うと、

撮った写真のどれが良かったのか、と教えてくれるところでした。

重ね重ね、星についてはわからないですが・・・と言われ、

まあ、仕方ないのですが・・・

この桜良いですねーと、

つまり、ブログ用として、どれをのせれば良いのかの基準にもなるのです!

お店の人の意見・・・

デジタルでスマホで完結した場合には、

客観的な第三者の意見が存在しません。

ここがアナログカメラ、アナログコミュニケーションの面白さではないのか、と。

そのアナログ写真をデジタルのネットの世界で使うと、

ブログにも人肌を入れることができるのではないか、と感じたのです。

ブログはデジタルの世界であって、

繋がりも、顔もわからない通信だけの世界ですが、

写真は間違えなく、店員さんと、話しをして良かったと言っていただいたものです・・・。

お店は昭和40年から続いているとのこと。

きっと、こうして、一人の接客に時間をかけることで、

昔からのお客さんが集まってくるのだと感じたのです。

だから、

アナログコミュニケーションが、

デジタル全盛のなかでも、この写真屋さんが残っているのかなと感じたのです。

いま大型店に行くと、

印刷も、お客さんが操作してますね。

ですが、こうしてお店の方が現像をすることで、

撮った写真をもとに会話が生まれる・・・

そして、

写真の写し方に限らず、星空スポットを教えていただき、さらにどの写真が良かったと言っていただける・・・

そうしたら、

また、おすすめスポットの星空を撮ったときは、このお店に現像をお願いしに行きます。

教えていただいたところに行ってきましたと報告をしに行く訳です。

そして、現像代だけでは申し訳ないので、

情報量の代わりに、フィルムもいただきます。

こうして、

お店とお客さんの良い循環が生まれるのだろう・・・と感じたのです。

アナログ写真の現像で、

アナログコミュニケーションなおもてなし。

ふたたび報告に行く。

現像された写真をみて話が生まれる。

フィルムをまた買う。

また現像をお願いしに行く。

ずっとそんな循環で昔からのお客さんが絶えないから、

デジタル全盛でもちゃんとこのカメラ屋さんは存在しているんだと思ったのです。

そして、ブログも、

載せた写真は、良いと言っていただけものなので、

アナログな価値が生まれて、のせることができるのです!

デジタルの中に色々なアナログを吹き込んで、オリジナルをつくる。

おもしろい循環だなと感じたのです。

最後に、「この街にはゆかりがあるのですか?」と

店員さんが聞いてきました。

子供の頃、来た時に星が綺麗で、と言うと、

ああそうですかと、

まちの大きさもちょうど良いサイズで暮らしやすいですよと話されておりました。

たしかに、東京や京都を観光するのとは違った、

はしゃいでも疲れない・・・

なんだか不思議な、

私にとっては、ほんとに山奥のひっそりスポット、

でも、たくさんの楽しみがあるまちだなぁと感じたのです。

夜更かしして眺めた星の写真を、

家にもどって、

写った写真をながめてニヤニヤして、

そして、もう夕方には寝る・・・

最高だ!

と感じたのです。

おやすみなさい・・・。

ビール美味しい・・・。

以上、昔からのカメラ屋さん、アナログおもてなしについてでした!

読んでいただきまして、ありがとうございました。

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