こんばんは、
郁です。
とろろ昆布がそう作られていることを知らなかったのです。
どういうことかと言いますと、
昆布を削って、薄くして、
いつも、「そう成った」ものしか見たことがないので、
で、今回は、おかげ横丁で感じた、「おもてなし」について、書きます。
接客、物が売れるとは、幸せな売り方
おかげ横丁を、グルコンのメンバーと散策し、
とろろ昆布を売っているお店がありました。
薄く削って、
私に、その実演?のようなものをやっていることを伝えてくれたのは、
ふだん、あまり話しをしない、
というか、今回の伊勢旅行でほぼはじめて知った、かたでした。
正直、言いますと、いままで話すきっかけもなく、
距離感の話ではないのですが、どうすれば良いのかと、かってに悩んでしまっていたのですが、
そのかたが、ああやって作ってるんですね、と私に教えてくれたのです。
「おお、」と私も驚きます。
で、そのとろろ昆布を作っている店員さんが、食べてみますか?と削ったばかりの昆布を差し出してくれるのです。
そのかたと、一緒に、店員さんから受け取ります。
口にする。
美味しいかどうかは、別として、
話すきっかけという意味では、嬉しかったのです。
いままで、話すきっかけのないかたは、そのお店で売っていた、とろろ昆布だしの温かい飲み物を買います。
私も、買います。
それは、いわゆる、同調行為です。
おかげ横丁の散策でおはなしを振っていただいたかたへ、同じ体験をしたい、という気持ちです。
で、もう、あとひとりいたかたも、一緒に買います。
200円のだし汁の飲み物なのですが、
私が感じた、
その、
何にお金を払うかということ、
つまり、タダでとろろ昆布を配ってくれたので、だし汁を買ったわけではなく、
- とろろ昆布を無料でくばる(実演販売)
- そのことで話すきっけが生まれる
- その時点でもう気持ちのなかでは「無料」ではない
正確に話すと、タダでとろろ昆布を口にしたことが、お店の人にも、そして、おはなしを振ってくれたかたにも、どちらにも申し訳ない。
- そのかたが買うので、同調行為として買う
- 店員の人と、そのかたに感謝をしたい
- なので、だし汁を買う
たかが、200円、たかが、というのもあれですが、
とろろ昆布のだし汁ひとつで、無料の試食で、これだけの物語が、
一人の人間のこころの中で短い時間、ほんの数分の間で繰り広げられ、
物を購入しようという気持ちになるのです。
ここから学んだおもてなしについて、まとめます
タダではじめはおもてなしをします。
そこに、とろろ昆布を食べる以外の付加価値(私にとっては、話しづらいとおもっていた人との話すきっかけ)が発生して、
実際に買う、
おもてなしマーケティングなのではなないかと、
おかげ横丁で感じたのです。
もし、それが、実演販売されている店員さんが、
旅者どうしの話すきっかけを与えたいという、そういった人間味を、店の中から、様子をみて感じて、タダでとろろ昆布を差し出してくれたのであれば、
結局は、出し汁200円以上の価値がある商品を売ったことになるのです・・・。
ほんとうの価値とは、すごいものなのだ、と、
たかが、とろろ昆布だけで、
そう人は思えるのです。
物を売ったのか、気持ちを打ったのか、
まったくもって、商売とは奥が深いものだ、と、そう、感じた、おもてなしでした・・・。
コメントを残す