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伊勢の旅、ひとり急行ですすんだ旅

 

こんばんは、

郁です。

伊勢まで向かうひとり列車で感じたこと

朝でも東京はだれ彼電車に乗っている。

家を5時に出ても、席は埋まっている。

東京6:33発、こだまの各駅の新幹線で、まず名古屋へ向かった。

前日、まったく寝ることができてなかった・・・

午前3時半にベットから出て、色々と支度をする。

朝ご飯を食べて、家を4時半に出る。

前日、今回の伊勢までの旅の準備をしていて、その支度がなかなか終わらずに、前日の23時頃にベットに入ったのだが、寝れなかった・・・。

睡眠薬を飲んでもまったく効かない・・・

いや、一瞬眠りに落ちた・・・

なぜか次の日に、伊勢に同行するのが中学の時にいじめにあった人という夢だったのだが、

その夢から覚めても、しばらく、夢だと気づかずに・・・

結局、寝たのはおそらく数10分くらい、

時計をのぞいたが、まだ0時だった・・・

東京駅から

次の日、起きて、早々に東京駅へ到着する。

こだま、各駅なので、のんびりしている。

のんびりと景色でもみるつもりだった。
しかし、見れない・・・

・・・本でも・・・読めれば・・・

猛烈に眠い・・・

新幹線が東京を発車してからは眠気とただ、戦っていた・・・。

静岡を過ぎたあたり、

ああ、今日はこの前、12月に京都に行った時のように富士山が姿を現わさないとわかる。

空がくもっていた。

目を閉じる。

静岡を過ぎるのが7時くらい、

調べると、伊勢の気温は今日15℃くらい、

なので、

ああ、今日は暖かい、と、

何駅か過ぎて、

やはり頭がぼーっとしてくる。

とにかく、日中の行動もあるので、寝ようとするが眠れない・・・

9:00を過ぎた。

ほぼ目を閉じながら各駅を通りすぎた東海道新幹線は、9:00頃に名古屋駅に着く。
実は、私は名古屋駅から出たことが一度もない。

伊勢市までは色々な行き方があると知る。

そして伊勢市駅へ集合の時間までも、13時過ぎに現地にいれば良いので、名古屋駅をうろうろする時間の余裕があった。

改札を出る。

少しだけ駅のまわりをブラブラとする。

伊勢へ行ってから、お賽銭用に小銭を両替しておきたかった。

ふだん使っているところに銀行であれば、1日1回だと手数料無料で紙幣を硬貨に両替してくれる。

名古屋駅近くに目的の銀行があった。

紙幣を小銭に両替などしたことがなかった。

タッチスクリーンに映る、5円玉何束など、いれた千円札にあうように、使いきれそうな束を組み合わせていく、

しかし、実際に硬貨が両替されて出てきたのは、

もちろん5円玉を1束も受け取れたのだが、1円玉1束、50円分、

つまりは、1円玉を50枚もあわせて両替してしまった。

まだ時間はある、

かなり迷ったが、

お蕎麦屋さんできしめんを食べて、

その後で色々と調べたあげく、
近鉄の急行、五十鈴川行き、計17駅を通りすぎれば、伊勢市駅へ到着すると、

その電車に乗っていこうと結論づけた。

時間もあるのでのんびり行こう、と、

平日なので朝の近鉄電車は人も少なく、

急行の席がいわゆる、進行方向に向かうタイプなので、のんびりと景色を見ながらにもってこいの車両だった。

 

 

朝、東京を出た時は曇りぎみだったが、

伊勢へ向かう近鉄の急行にのって出発したら、外はまったくの快晴だった・・・

桑名など、広い景色が広がり、

のんびり、ゆっくりと電車が進む。

電車のスピードも遅いので、外の景色が良くわかる。

例えば、電車の遮断機を点検している作業員さん、

はっきり言って、ここら辺の土地勘がない私は、

どこかのどかでのんびりとした、陽の光が降り注ぐ外の景色、

いったい、どこだがわからない時で、生活している人たちの姿をみて、

とても不思議な感覚におちいった。

ここにも、日常があるのだ、と、

そして、日常があるけど、

こうして、たまに来るには良いが、生まれてからまったく馴染みのない場所に住んだら、

どう思うだろう・・・

いくら旅が良いと思っても、

おそらく一日いれば、今住んでいる場所に帰りたくなるだろう、という気持ちがおそった。

キラキラとした、日差しと、

どこまでも広がる畑が印象的だ・・・

だが、まったくここが知らない、

降りてもいない、

車窓から見るだけの土地でも、どこか寂しい・・・

それはまったく生まれてこのかた、

この目に見える風景に、まったく馴染みがないからだろう・・・

そう、土地の名前すら知らないのだから・・・

とにかく広い川を何度も通り過ぎ、

途中で知らない鉄道路線のアナウンスが出てくる。

例えば四日市を過ぎ、富田駅の三岐線(さんぎせん)など、

東京の方、住んでいるところではめったに見ない、

進行方向へ向かう座席、クロスシート(横座席)から見える車窓の眺めがめずらしすぎた。

ここら辺が田舎なのか、

普通なのかもわからないのだ。

ただ広がる、畑というか、おそらく田園、

冬の田園はのっぺりと広く、平たんで山の形も見えない。

景色も起伏が少ない。

そういえば、先日、家の屋根の修理をした。

屋根の雪止め、

車窓から見えるここら辺の家の屋根には雪止めがない。

雪が降らないのだろうか、降っても少ないのだろうか、

そんなことを考えながら外を眺める。

本数も少ない電車を選んで、

ゆっくり行くのも、一人で静かに移動するのは良い。

色々と耳に入る音が新鮮に聞こえる。

例えば、電車のアナウンス、

塩浜駅を過ぎたあたりからは、あきらかに田舎で、

春のはじまりのなだらかな陽が、

ただ、家並みを照らしている。

電車の中の人も少ない。

二人掛けのシートに、それぞれひとりずつ、

みなどこに行くのだろう、

若い人の声がかろうじて後ろの方から聞こえる。

なんだか、この車内の雰囲気には場違いのように。

鈴鹿あたり、広がる田園も、夏や秋は綺麗なんだろう、

と、ぽかぽかする陽射しの車窓から、外を眺めてふと思う。

どこまで行っても、駅を過ぎても、

乗客は減りも増えもしない、田舎の急行電車だった。

印象的なのは、瓦屋根の家が多く、

どの屋根もキラキラまぶしく、通り過ぎる川も、おなじように陽の光を反射していた。

しかし、行けども行けども、変わらない、

ただ、広がった土地、

家が並ぶ景色は平たん過ぎる。

しかし、時間はかかるが、

人が少なく、

のんびりとしているので、景色が変わらなくても、

時間に飽きない、いつまでも外を見ていられる。

12:08分あたり、

松阪あたり、

いよいよ、ひとり旅も終わりだと思うと、

トコトコきたこの路線も終わりなのだと、そう感じると、

少し寂しくなった。

伊勢市駅にたどり着く、しばらくしてから、みんなと合流、

私は捕獲された。

 

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